ダイエットの壁である肥満の原因となる遺伝子群の存在

ダイエットの壁である肥満がどんな遺伝子群によって引き起こされるか、です。肥満と一口にいっても、個体の表現型はいろいろです。すなわち、どの程度太っているか、個人によって表現型が異なるのです。

したがって、その表現型に関与している因子はとても沢山あると予想されます。たとえば、ABO式の血液型では、表現型に関与している遺伝子は三種類しかないです。三種類の組み合わせで血液型が決まるのです。

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その一方、多因子遺伝疾患の肥満では、その表現型に関与している遺伝子のみ、しかし食欲に関係しているものからエネルギー消費をつかさどるものまで、たくさんの候補が考えられます。

肥満モデル動物を使った研究から、数点の遺伝子が同定されました。それらの遺伝子は、体重や食欲をコントロールしており、ダイエットの壁である肥満の原因となる遺伝子群の存在が証明された事になります。

そこで、まず想定されるのは、すでに動物実験等によりはっきりとなった、肥満を引き起こす遺伝子変異を人間を被験者にしてさぐる、という方の方法です。たとえばマウスでは、単一遺伝子の変異が原因で肥満となる系統が五種類知られています。それらの原因遺伝子は1990年代に全て特定されました。